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気密性能試験実施!

こんにちは、中谷です。
先日、建築中のシンプルノートの『気密性能試験』を実施しました。
気密性能試験とは、建物に隙間がどれだけあるかを測る試験で、今回は測定結果「C値」などをお伝えいたします。

「C値」とは、住宅の気密性能を表す数値で、建物の『相当隙間面積』です。
数値が小さくなるほど気密性能が高くなり、現在では住宅の断熱性能を活かすためにはC値1.0cm²/m²以下であることが理想的とされています。
今から22年前の1999年に定められた次世代省エネ基準のC値5.0 cm²/m²以下と比較とすると、住宅の隙間はかなり小さく設定されています。
例えば下図のように約30坪の住宅で隙間の大きさを比較すると、C値1.0 cm²/m²ではハガキ約2/3枚分、C値5.0 cm²/m²ではハガキ約3枚と1/3枚分の差がありますね。

では、今回の建物の気密性能試験の結果はいかに!?
まず、送風機により室内の空気を外にはき出し、外から空気が押し寄せる状態にして圧力差を作ります。気密測定器は5点以上の圧力差と流量を測定して、グラフを作成し、そのグラフをもとに相当隙間面積(C値)を算出します。
隙間の多い低気密住宅では、送風機で空気を送り出してもすぐに隙間から空気が入ってくるので、流量を大きくしてもあまり差圧は上がりにくく、反対に隙間の少ない高気密住宅では、少ない流量で差圧を上げることができます。

測定結果はなんとC値=0.221 cm²/m² !

目標のC値1.0cm²/m²を大きく下回ることができました。
住宅気密性能評価書にもしっかり記載されています。

 

気密性能が高い建物は、室内の温度を一定に保つことができます。
冷暖房の効果を高めることから電気代の節約や、1年を通して室内の温度を一定に保ちやすく、急激な気温変化によるヒートショックを防ぐともいわれています。

しかし、気密性が高いがゆえに空気がこもりやすく内部結露が生じやすい問題があるため、正しい空気の流れをつくる『計画換気』が重要なポイントです。
こちらの建物は、給気は自然の力で行い、排気は機械を用いるダクト式第三種換気システム「ルフロ」を採用!

ナカタコーポレーションでは、「家族が健康で快適に暮らせる住まい」の為に、隙間風の発生しやすいポイントを押さえ、しっかりとした気密施工を行っています。
必要な計画換気をしっかりと行い、安心安全、そして快適な家づくりの実現に努めてまいります。

 

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